tabi

Lizzy’s Diary 2022.09.01.
私はある程度出張慣れしている。
私の周りには、1週間のうちに、ロンドンから、NY、モスクワ、トルコ、UAE、ドイツ、を回って帰ってくる人もいるので、そういうのに比べると大したことはないが、長期出張で4カ国を3週間くらいで回ることも多かった。
旅行は行く前が一番楽しい。
そして出張は楽しいとは限らない。w
出張ってたいてい睡眠不足が続いて、どこかで風邪をひきかける。
だから普段薬に頼らない私も、ここぞという時に効く薬は忍ばせる。
私は旅支度をするのが多分好きで、普段疎かになっているお裁縫をよくする。私は、日本人のもったいない、という感覚と、イギリス人の古いものをこよなく愛する特徴が混ざり、靴下は穴が空いてももうダメだというところまではお裁縫をする。特に私たちはアーティスティックなことが好きだから、そういうことで遊ぶ。
実は、気に入っているスニーカーは去年ロンドンのセールで超安く手に入れたのだが、すぐに仕事関係の重くて大きくて尖っているケースで何と小さな穴を開けてしまった。その穴は次第に大きくなり、どうしようかと思っていた。私のプランでは黄色い太めの糸で大きな縫い目を作ろうかとか、アップリケをつけようかと思っていたが、とりあえず応急処置をやっとした。
だから、今日はそれと、靴下の小さな穴を塞いだ、2つ。
そして、このキーパッド。
私は最近ipadを多用しているが、ipad用のキーボード付ケースは純正のものは3万円とか5万円する。5万円もあれば、ipadとか、買えちゃう値段だ。
このキーパッドは以前、別の端末様に購入したものだが、その端末が変わり、うまく使えていなかった。購入してほとんど使わなかったもので、とはいえメルカリなどに出すほど高価でもない。サイズは合わないのだが、実はこの高級ipadと一緒に使うことにしていた。それでも、少し経ったら、ちゃんとしたキーボードを買おうと思ったのだ。でも、このキーボードで事足りる、持ち運びのしやすさとカッコ良さがダメなだけで、実際は使える。ということでもうずっとこれを使っていたのだが、とうとうキーの1つが取れてしまった。よし、替え時だと思ったけど、やっぱり、3万円とか5万円を使って良いものか、他にオプションはないものかと考えつつ、やっぱり瞬間接着剤でつけてみることにした。
それでつけてみたのだが、ノリが多かったのか、軽いタッチではダメで、少し強くおさないといけない。でも、頻繁に使うところではないので、このままでもいいかなぁと思っている。
世界中のいろんな街に行くと、まず、空港から出て、その国や街に新車が多いかどうかが目に入る。日本国内も一緒で、東京の車はピカピカしているけれど、北海道の街中は外車も少ないし、東京ほどピカピカしていない。
ヨーロッパ内でも様々だ。
物も同様、日本では古着が着づらい。
私の古着のドレスのコレクションは、密かにロンドンのある場所で私の帰りを待っている。イギリスに住んでいる時は全く問題なく日本でもそれを着ていたし、浮いていることすら感じなかったかもしれない、常に一緒にいるのは日本人ではなく同じような古着を着ている人たち。
でもだんだんと、古着を着ることが少なくなって、一部持ち帰ったように思う。
しかし、昔同僚のとてもカワイイ女性は、古着を着すぎていて、別の同僚のパートナーに、彼女はあんなに古くてほつれたりした服を着てばかりいるから彼氏が見つからないんだと言われていた。何でも程々に。wしかし、彼女は運命の彼氏と出会い、今は子供もいるw
日本にももちろん古いものを大事にする人はたくさんいるし、あらゆるジャンルのオタクはいる。しかし、全体的になんでもすぐ買い替えたり、新し物好きなスタイルは大半を占めている。
私は、自分の何かを長く使うようなスタイルを高らかにすごいでしょ、とか言いたい訳ではなくて、物を大事にしたり、長く使ったり、愛着を持つことが単純に大好きだ。
だから、私の実家はどんなに古くなっても、売り飛ばすことのない様、酸っぱく言ってある。
そして私の父も、もうビンテージの様な車を大事にしていて、メンテナンスにお金をかけすぎていることに私は10代の頃から気がついている。父譲りなのか。。。いや、父の名誉にかけて、父が車を大事にしている理由の1つは、もう亡くなってしまった大好きなお兄さんのお下がりだからだということも私は知っている。
イギリスの家は古ければ古いほど価値があるのは有名な話だが、私のイギリス人の友人の中で二番目に歳をとっているoops人は、最近の家はキッチンもモダンになってしまったと嘆いている。
日本は元々、着物など、サイズを少し変えたりして、長く着られるように作られている。ちなみに、着物はデザインの究極。
イギリスにはチャリティーショップというのがあって、これがないことが日本の生活が不便に感じられる要因のうちの1つである。チャリティショップはイギリスの至る所にあり、ほとんどがチャリティ、ボランティアで賄われている。たいてい引越しの際に、不要なものを持って行き、もらってもらう。
貧乏な学生にとってはヘブンで、たくさん掘り出し物がある。
その収益はキャンサーリサーチとか、いろんな団体の運営費として寄付されている。
日本ではリサイクルショップと言うらしいが、その数と品揃えの豊富さは、比較にもならない。チャリティショップはイギリスの日常に溶け込んでいる。
ハイストリート、とは日本で言う商店街のようなものだろうか、どの街に行ってもあるし、日本のコンビニくらいの頻度であるような感覚だ。
さて、今日はこの文章を終える術が思いつかない。
益々、買い換えづらくなったキーボード、他に理由を探してもっと快適にしたいけれど、不自由さも捨てがたい。
要するに、何にでも魂が宿っていると考える、古き良き日本の考えは素晴らしいってことかな。それを教えてくれた祖父母と近所のおばさんと日本舞踊の先生とお習字の先生を中心に心から感謝する。
残念ながらものを大事にして、新しいものをそんなには買わなかった母にもだ。
この続きはまだ言いたいことがあるので、また今度。

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